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2008.09.02 (Tue)

修正癖は治りますか?

9月に入ってもまだまだ残暑が厳しく続いていて、バテバテな体を引きずりながら日々を送っている。

本当ならばお盆の夏休暇中に進めるはずだった原稿は1ページも書けず、その後もポチポチと鈍足を急かしてはいるものの、ゴールは遥か遠く。
書くより読む方に気分が向ってしまい、購入本が続々と手元に積み上がる。
この調子で今年中に2本という目標は達成できるのか?
……アヤシイ。

例によって、当初のプロットから大きくコースを外してしまった。
プロット段階ではけっこうノリノリで創ったストーリーも、いざ原稿を書き始めるとひどくつまらないものに思えてくるのは困ったものだ。
ちょこちょこと修正をかけながら書き進んでいく。

この修正癖がクセモノなのだ。
ちょっとした設定やエピソードの変更はもちろん、キャラの性格もブレてくるし、しまいにはキャラの名前まで別のに替えてしまう。
そうこうしているうちに、物語のテーマが自分でも見えなくなって。
何を伝えたいのか。
どこが萌えなのか。
骨格が抜け落ちたみたいに、ふにゃふにゃな感じだ。

ちなみに今書いているのはジャンルで言うと「再会モノ」だと思う。
「再会モノ」は再会前の事情・様子(=過去)に再会後の展開(=現在)をつなぎ合わせていくのが難しいところだ。
その再会にどんな意味をもたせるのかが、ポイントだし、個性なのだ。
構成を修正しだすと、気付かぬ矛盾が生じていたり、わけがわからなくなってしまうのだ…。

それでも書きあげなきゃ!と眠気と闘いながらキーを打つ日々。

幸いにも9月は国民の祝日が2日もあるから、創作月間に指定しようっと。

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2008.08.27 (Wed)

天山の巫女ソニン 1 /菅野雪虫

古代朝鮮半島っぽい設定。
日本人が描く朝鮮ファンタジーって珍しいな。

三つの国がある。
その一つ〈沙維国〉には仙人が住むという峻厳な〈天山〉がそびえている。山の中腹には巫女たちがいて、魂を飛ばして出来事を予見する〈夢見〉を行っていた。
ソニンは天山で巫女修行する少女だが、「巫女の才無し」と判断されて里へ帰されてしまう。
そのあと、沙維国の末王子に見込まれて侍女として王宮に上がることになる。イウォル王子は口がきけないのだけれど、なぜかソニンとは意思疎通ができるのだ。
王宮は(例にもれず)権謀術数が渦巻く恐ろしいところで、折しも、半島には戦火の影が忍び寄る。
ソニンは権力抗争に巻き込まれ罠にかけられてしまう…。

天山の巫女ソニン 1 金の燕天山の巫女ソニン 1 金の燕
(2006/06/13)
菅野 雪虫

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一人の特別な少女が才知を発揮して波乱万丈を乗り越えて生きる物語だとすると、まるでアレですかね?
そう。タイトルからして「宮廷女官チャングム」と同じ構造だ…。
チャングムは女官から医師へ。ソニンは巫女から侍女へ。
聖から俗へと生きる世界が変わったところも似ている。
すんごい高貴な味方がいる反面、その他の人々からは誤解されて妬まれたりするところとかも。

とはいえ、韓流のようなあからさまなドロドロ感はない。もちろん。
なにせ講談社児童文学新人賞受賞作をシリーズ化した本なのだ。
児童文学なのだった。ネタ的には少女小説寄りだ。
書き方があっさりしている。
物語がさくさくっと展開してしまい、しいて言えば、読みやすいんだけど読み応えなしみたいな…。

少女が旅をするときには男の子の扮装をするというお約束。
さらには旅の途中で偶然出会ったのが他国の王子という王道路線。

黒幕のレンヒは1巻で死なすには惜しい!もったいな〜い!
ソニンと同じ境遇だったけれど、進む道は違って、泥の中を泳いできたような女性だ。彼女の物語のほうがきっとドラマチックに違いない!韓流!昼ドラ!
ソニンとの因縁をもっと引っ張ってほしかったな。
シリーズものならば、死んだはずの悪役が実は生きていて再登場、なんてならないかなぁ。
これがラノベだったら、魔物とかになって復活しそうなんだけど。

ただ、そうは言っても、児童文学では「死」というものをシビアに描いてほしいと思う。
いくらファンタジーでも「人間は一度死んだら生きかえらないんだ」ということを強調してほしい気持ちがある。
命の尊さとかが子供たちに伝わるように…。

まだ1巻しか読んでいないのだが、不思議な魅力のある女の子ソニンを最後まで応援したい。
イウォル王子との仲もどう発展するか見所だし、六人のイケメン兄王子たちにも活躍の場があるのか楽しみにしたい。



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2008.08.20 (Wed)

煌夜祭 /多崎礼

またもや『活字倶楽部』にご登場の作家さんを読んだ。
春号の新進作家特集のコーナーに紹介されていて興味をもった本なのだ。(図書館に予約して数ヶ月経過、自分でも忘れかけていた頃にやっと購入してもらえたらしく…)
同じ経緯で以前に読んだのが紅玉いづきさんだ。(感想はこちら

そしたら、人喰いの魔物モノという点ではネタがかぶっていた…。
でも好きだよ、魔物モノ!
人間の姿をした魔物は「美しい」ものと相場が決まっている。そこがツボなのだ。

煌夜祭 (C・NOVELSファンタジア)煌夜祭 (C・NOVELSファンタジア)
(2006/07)
多崎 礼

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うわ〜。はずれナイねぇ〜!
ぐう〜っと惹きこまれてしまって、なんだかんだと一息に読みあげてしまった。(そんなに厚くはないし)

異世界ファンタジーって世界観にオリジナリティとリアリティを与えられるかが勝負だろうけど、この物語世界にはすんなり入れて面白かった。
こんな発想よく思いつくなぁ〜と感心してしまった。(素人っぽい感想だけど…

三つの輪が連なる輪界という地形と酸の海に囲まれた島々。
エネルギーは蒸気。乗り物は気球。
世界が混迷する時代に突然変異のように生まれる魔物の存在。
やがて戦争となり、科学は新兵器を生み出す。
二人の語り部が紡ぎだす物語は、哀れな魔物と人々の歴史。

語り部が物語りする。個々の物語が章立てのようになっていて、全体を結び、一つの大きな流れになっているという構成は目新しくはないけれど、読み手を作中に引き込むパワーはすごい。
展開が絶妙で、伏線的な小ネタも散りばめられていてハッとするし、ずっと気になっていた語り部の正体、その意外な事実には唸ってしまった。
キャラも重厚な人間像で魅力的だ。

アニメ映画化してほしい。観たいぞ!
ジブリ画にも合っているかもしれない。気球とか飛行船は宮崎アニメのイメージにぴったりだ。
そういえば、この小説では「汚れた大地を毒キノコの一種が浄化する」という設定があったけれど、ナウシカの腐海の真実と通じている気がする。それを言うなら「酸の海」っていう設定もじゃん。
似ているとか、かぶっているとか言い出すとファンタジーというジャンルなんて成立しなくなってしまうね。つくづくオリジナリティって難しい…。

物語だなぁ〜、創作っていいもんだなぁ〜、と素直に思えた作品だった。

加えて、物書きとしての多崎礼に好感を持ってしまった。
この方は本のあとがきに、投稿歴十七年、とぶっちゃけている。
その理由を『かつくら』のインタビューに述べている。
それにわたしは励まされた。
新人作家の本のあとがきにはけっこう、初投稿で受賞・デビューしました、なんて書かれていたりするけれど、そのたびに、やっぱ才能なのかねぇ、オレのような凡人とは違うのかねぇ、なんて思ってしまう。
けれど多崎さんはそんなわたしにも(?)「諦めるな」とエールを送ってくれているのだ。
もちろん努力次第だけど、頑張り続けることが大事だと。
そういうふうに言えるのは、一つ乗り越えた人だからかもしれない。

今後も気になる作家さんに認定だ。



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2008.08.17 (Sun)

苦渋のリユース

夏休暇中に部屋をすっきり清掃しようと思っていたのだが、なかなか重い腰が上がらず、今日になってやっと床積み本の整理に手をつけた。
積まれているのはもちろんBL本だ。
永久保存しておくものと、もう手放してもいいものを分別。さよならする本は来週にでも古本屋さんに持って行く。

ところが。
なんとも未練たらたらなのだ。
片づけながら再読耽り、いっこうに先に進まない。
結局半分も終わらなかった。

できることならばBL図書館建設のために蔵書は大切に保管しておきたいものだ。(←妄想職業
面白くなかったり飽きてしまったりと、自分の中では価値がなくなった本でも、BL遺産として登録し後世に遺すべきではなかろうか。
な〜んて思いつつ、けれどアパートの一間には限度があるので、処分という苦渋の決断をせざるをえない。
まあ、古本屋さんならば処分ではなくリサイクルってかリユース、つまり今話題のエコになるんじゃないかな。

問題は、大量のBL本を古本屋のカウンターに乗っけるときの恥ずかしさ、ね。
リアル書店で買うときもなかなか気恥ずかしいけれど、売るときもまた然り。
査定を待つ間もちょっと気まずい。
そしてその間にまたBL本を買ってるし。

ちなみに、売りに行く古本屋さんは、近所の店ではなく、車で2時間の町にある。
近所には売りたくないから…。う〜ん、なんとなく。
最近のガソリン代を考えると、赤字になるかもしれないけど〜。

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2008.08.15 (Fri)

スレイヴァーズ・シリーズ完結記念本

シリーズ完結。ああ、読むのがもったいない!
…という気持ちからしばらく積んでいたのだけれど、この盆休みの間にとうとう読み終わってしまった〜。

スレイヴァーズグレイス (リンクスロマンス)スレイヴァーズグレイス (リンクスロマンス)
(2008/02)
華藤 えれな

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1週間の夏休暇なので、時間はたっぷりとある。
せっかくなので、『スレイヴァーズ・キス』(シリーズ1巻)から再読して、完結となる『スレイヴァーズグレイス』までの5冊をじっくりと味わいながら読破した。
まさにスレイヴァーズ休暇だったのだ。(?)

1巻が出たのが2001年なので、今年完結するまで7年ですかい。
ふは〜。
待たされました。
3巻で終わりかと思ったりもしたんだけど。
4、5巻はもう、柊一さま波乱万丈伝ともいえる怒濤の展開。

ほぅ〜。さすがに胸がいっぱいだなぁ。
とにかく、
冴木が報われてよかった〜!(号泣)
こんな日が来るなんて、冴木本人のみならず、二人の側で固唾をのんで見守っていたこっちだって信じられないよ。
あの柊一さまが恋に狂い、愛に溺れるなんてね。
いろいろあったけど、とにかく、冴木に「想い」をはっきりとした「言葉」にして告げることができてよかった。たしかに二人はお互い言葉が足りなすぎたものね。
って、まず命あっての物種ですわね。(なにせ三途の川に片足突っ込んじゃったし)


今日Uターンラッシュの高速道をゆる〜く走って実家からやっとこさ自宅に戻ってみれば…
まさにナイスタイミングで届いていたのが、このスレイヴァーズシリーズ完結記念本(全サ)・『華藤えれなプレミアムブック』だ!

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新書・リンクスロマンス並の立派な装丁で嬉しいな。
雑誌に掲載されたSSとかに加え、二人のその後が描かれている。
愛に目覚めた柊一さまは人間的に大きく成長したのだなぁ、と感無量。



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